(出典 www.nikkansports.com)

山下美月さんが約8年ぶりの舞台出演で単独主演。「10代の頃より芝居が好きになった」という言葉をもとに、元アイドルが卒業後に直面する現実とは⁉

山下美月「10代の頃より絶対に芝居が好きになっている」"俳優・山下美月"として生きる覚悟!


【 山下美月 】『成瀬は天下を取りにいく』で舞台単独初主演〝奇想天外さにパワーをもらって〟漫才・けん玉にも挑戦|TBS NEWS DIG


  

左から 天宮良・山崎静代・藤野涼子・山下美月・田畑智子・ISSEI(敬称略)TBSテレビ


「ゼロからのスタートだと思って挑みたい。」

この言葉がとても印象に残った。

元乃木坂46の山下美月さんが、舞台『成瀬は天下を取りにいく』で約8年ぶりに舞台へ立ち、さらに単独主演という大役を務めることになった。そして記者会見では、「10代で舞台に立っていた頃よりも絶対にお芝居が好きになっている」と、自身の現在地を率直な言葉で語っている。

このコメントを見て、多くの人は「頑張ってほしい」という感想を持つかもしれない。

しかし私は、その一言以上に、芸能界という世界の厳しさが凝縮されているように感じた。

アイドルを卒業すると、多くの人は「これから女優として活躍する」と期待する。

だが現実は、それほど甘くない。グループ時代は人気という看板がある。

テレビに出れば"元乃木坂"という肩書きが紹介され、知名度も高い。

しかし卒業すれば、その肩書きは少しずつ薄れていく。

そこから先は、一人の俳優として評価されなければ生き残れない。

つまり卒業とは、ゴールではなく、本当のスタートなのである。

山下美月さんは卒業後も映画、ドラマ、CMと着実に仕事を重ねてきた。

華やかに見えるその歩みも、実際には一つひとつ実績を積み上げてきた結果だ。

今回の舞台も、その延長線上にある。

舞台は映像作品とは違う。

撮り直しはできない。

一瞬の演技、一つの間、一つの表情が、そのまま観客へ届く。

だからこそ役者としての力量が最も試される場所とも言われている。

約8年ぶりにその舞台へ戻るという決断は、簡単にできるものではない。

「芝居が好きになった」という言葉には、自信だけではなく、覚悟も含まれているように感じる。

ここが今回一番伝えたいことだ。

山下美月さんは"元アイドル"という肩書きから離れ、自分自身の力で評価される世界へ踏み込もうとしている。

それは華やかな挑戦ではなく、むしろ非常に厳しい挑戦だ。

だからこそ、この舞台の結果は今後の女優人生にとって大きな意味を持つだろう。


■ 芸能界は「卒業」が一番難しい世界

芸能界には卒業がある。

アイドルグループ。

バンド。

お笑いコンビ。

スポーツ選手。

さまざまな世界で"卒業"や"引退"が語られる。

しかし、実際に最も難しいのは卒業した後である。

グループに所属している間は、誰かと支え合える。

グループ全体の人気も追い風になる。

ところが一人になると、その人自身の商品価値だけが問われる。

卒業後に消えていく元アイドルが少なくない理由も、そこにある。

だから私は、山下美月さんの今回の挑戦を単なる舞台主演とは見ていない。

これは"山下美月というブランド"を作るための新たな一歩なのだと思う。


■ 結論

山下美月さんの舞台主演は、単なる仕事の一つではない。

「元乃木坂46」ではなく、「俳優・山下美月」として認められるための挑戦である。

アイドルを卒業すれば未来が保証されるわけではない。

むしろ、その先のほうが競争は激しい。

そんな厳しい世界で、「芝居が好きになった」と言い切れた山下美月さんは、自分自身の歩む道をしっかり見据えているのだろう。

この舞台が成功するかどうかは、これからの観客の評価に委ねられる。

しかし少なくとも、その挑戦する姿勢は、多くの人の心を動かすものになりそうだ。
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