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大量購入を促す特典商法とファンのモラル、捨てられるCDを生む販売システムの矛盾
■ 要点
CUTIE STREETの武道館公演でCDの不法投棄が複数確認され、販売が一時停止された。問題は、不法投棄だけをファン個人のモラル問題として終わらせていいのかという点だ。

8月25、26日に日本武道館で行われたCUTIE STREETの2周年記念ライブで、会場や近隣施設にCDの不法投棄が複数確認された。
公式は26日、CD販売を一時停止すると発表。その後、販売方式を全数予約販売へ変更して再開した。
もちろん、CDを道路や施設などに捨てるのは論外だ。
問題は、その一歩手前にある。
今回の会場では、CD・映像商品購入者を対象にした特別抽選会が行われ、税込1,200円分の購入ごとにスクラッチくじなどが付く仕組みだった。景品には撮影可能なお見送り会参加券なども含まれていた。
つまり、CDそのものだけを欲しくて買う人ばかりではない。
特典を得るためにCDを複数枚購入する動機が生まれる仕組みだったわけだ。
■ ネットではこんな声も
・不法投棄するのはファンが悪い
・CDを捨てるくらいなら最初から買うな
・大量購入させる仕組み自体を見直すべき
・特典のために何枚も買わせて、捨てたらファンのモラルだけを責めるのは違う
ネット上では、ファン側のマナーを問題視する声と、販売方法そのものへの疑問がぶつかっている。
ここは、どちらか一方だけを正しいことにしてしまうと見えなくなる。
■ 「捨てるな」は正しい。でも、それだけで終わっていいのか
不法投棄については、ファン側に責任がある。
これは揺るがない。
しかし、「なぜ同じCDを大量に買う必要が生まれたのか」という問いも残る。
実際、CUTIE STREETは今年2月の特典会でも、対象商品1枚につき抽選1回、最大30回まで参加できる仕組みを公式に案内していた。
<↓の画像は、特別抽選会の景品リスト>芸トピ
これは違法だという話ではない。
むしろ、ルールに沿った販売方法だ。
だからこそ難しい。
合法的な販売システムの中で、大量購入が促され、その結果として大量のCDが余る。
その後に「捨てるな」と言うだけでは、問題の半分しか見ていないのではないか。
<↓の画像は、スクラッチくじ削り場に放置された大量のCD>芸トピ
■ 「ファンの愛」を利用する商売の難しさ
アイドルビジネスでは、CDは単なる音源ではなくなっている。
握手、サイン、チェキ、抽選、イベント参加権。
CDを買うことで「推し」に会える。
ファンにとっては、それも含めて商品なのだろう。
だから何枚も買うファンを、単純に「無駄遣いする人」と笑うのも違う。
推しに会いたい。応援したい。少しでも当選確率を上げたい。
その気持ちが購買行動を生んでいる。
だからこそ、売る側にはその熱量をどう扱うのかという責任もある。
■ 筆者見解
今回、ファンの不法投棄を擁護するつもりはない。
捨てた人には、それぞれ責任を取ってもらうしかない。
ただ、「捨てたファンが悪い」で話を終了させるのも違うと思う。
大量購入が生まれる仕組みがあるなら、販売する側も「買った後のCDがどうなるか」まで考える時代ではないか。
■ ここはちょっと厳しく言いたい
買わせる時は「推しへの愛」。
捨てられた瞬間だけ「ファンのモラル」。
これでは都合が良すぎる。
もちろん、最終的に捨てた人間が悪い。
でも、「なぜそんなに買わせる必要があるのか?」まで考えてこそ、本当の問題解決じゃないのか。
■ まとめ
CUTIE STREET側は不法投棄を受け、CD販売を一時停止し、その後予約販売へ変更した。対応そのものは評価できる。
一方で今回の騒動は、ファンのマナーだけではなく、
「CD+特典」という販売モデルをこれからどうするのか
という問題も浮かび上がらせた。
捨てる人を責める。
それは当然。
でも同時に、捨てなくても済む仕組みを考える。
そこまでやって初めて、この騒動を次につなげられるのではないか。
<↓の画像は、CUTIE STREET運営が不法投棄に注意喚起したX投稿>芸トピ
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